過払い金返還請求権を有する契約者は200万人いるという報道がされています。
本当でしょうか?!
顕在化している過払い金債権者
武富士が主催した10月5日、10月6日の債権者説明会での説明によれば、現在顕在化している過払い金債権者は11万3000人とのことです。
顕在化している過払い金債権者とは、武富士に対して、過払い金の請求または訴訟(裁判)をしている契約者のことだと思われます。武富士1社で、これだけの人数の契約者から、過払い金を請求され、裁判で訴えられているのです。
潜在的な過払い金債権者
債権者説明会によれば、潜在的な過払い金債権者は、具体的な数字こそ出なかったものの、膨大な人数に及ぶとのことです。
潜在的な過払い金債権者とは、本来は過払い金の返還を請求できるのに、何らかの理由により、現時点では請求(または訴訟)していない債権者のことでしょうか。
どうして、過払い金の返還請求をしないのか?!
・知らない場合
・知っていても手続きをするのを躊躇している場合
・知っていても信条により請求しない場合
など様々な事情があるでしょう。
知らない場合には、過去に借金を全額返済して、完済しているケースが多いと考えられます。
最後に返済してから10年間は、過払い金の返還請求が可能です(10年経過で時効により消滅してしまいます)。
もちろん、武富士に限らず、どの業者でも可能です。
過去に武富士と取引があり、現在は契約終了している顧客数は相当数に及ぶと思われます。それこそ膨大な人数でしょう。数年前には、日本で最大の消費者金融だったわけですから、過去10年以内に完済した顧客数はそれはそれは凄まじい人数になるでしょう。その人たちは、全員、1人残らず過払い金債権者なのです。眠っている権利者です。
武富士は顧客データを保有しているので、過去10年以内に完済した顧客数で、未だ過払い金返還請求をしていない人数を調べるのは容易なことでしょう。これらの顧客数の最大値が200万人といっているのか、あるいは、本当はもっと膨大な人数で、そのうちの何割かが請求すると予想した人数が200万人なのか。
今後の情報で潜在的な過払い金請求権者の数がもっと具体的にわかるかもしれませんが、いずれにしても現在の11万3000人に、さらに200万人もの過払い金債権者が債権届をする可能性は十分にあり得るはなしだと思います。
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